-鍼とマッサージの違い | 品川大崎 鍼灸マッサージ整体 手ごころ治療室

鍼とマッサージの違いと受け方

皆さんの中には、「鍼」や「指圧」、「マッサージ」について、その効果の違いやどんなときに何を受けることが望ましいかといったような疑問をお持ちの方もけっこういらっしゃると思います。

そこで今回は、それらの疑問を解決できるような内容をまとめてみましたので是非、今後の参考にして頂ければと思います。

鍼・あんま・マッサージ・指圧の特徴

1.あんまの治療技術と効果

古代中国に始まり、日本には奈良時代に渡来し、東洋医学における経絡を巡る気血の改善に対応する施術法です。
特徴は、体幹(心臓)から末梢に向かう遠心性の手技で「もみほぐす」ものです。

「按」は「おさえること」、「摩」は「なでること」を意味し、東洋医学の基本理念である「虚実」の概念に応じた使い分けを行い気血の流れを改善して疾病を治癒させる施術方法です。

2.マッサージの治療技術と効果

ヨーロッパ(フランス)で始まり、医療補助の施術として医療・保健・その他広く応用される施術法で、日本には明治20年ごろに渡来しました。

特徴は、オイル、パウダーなどを用い末梢から体幹(心臓)に向かう求心性の手技で「もみさする」ものです。
マッサージは皮膚に直接求心性の手技を加え、血流の改善などを目的としています。

3.指圧の治療技術と効果

古法按摩・導引・柔道の活法を合わせ、日本で大正初期に生まれた「圧」を主体とした独特の施術法です。

特徴は、「あんま」と同じく体幹(心臓)から末梢に向かう遠心性の手技で「押して離す」ものです。指圧は、主に手で患部を押さえる操作(押圧)を行う手技療法で、反応点や患者さんの訴えに基づいて治療をしていきます。

あんま・マッサージ・指圧の作用

基本的な作用として、色々な手技を用いることで神経・筋への機能増進作用と逆に鎮静的に作用させて緊張を取り除く二作用ですが、適量刺激により下記の作用をもたらします。

①興奮作用

病的に機能減退している神経・筋に対して施術し、機能を高め回復させるときに使います。

②鎮静作用

病的に機能亢進している神経・筋に対し施術し機能亢進を抑える作用で神経痛・筋痙攣・筋緊張・筋肉痛などに対応します。

③反射作用

疾病部位から離れた反射点を介し、神経・筋・内臓などに刺激を与え機能回復をさせるときに使います。

④誘導作用

外傷・炎症などのため炎症症状が局所に著明なときや、のぼせ・皮下出血などにより直接患部に施術ができないときに使います。
応用で、捻挫・打撲・充血・浮腫などにも対応します。

⑤矯正作用

関節に障害があり、関節運動が不十分なときに使います。
主に関節周囲の筋、腱、靱帯などの癒着したところや、短縮した軟部組織を引き伸ばすときに使います。

⑥運動療法

外傷性・脳疾患などで筋力(低下・麻痺)や関節の可動域低下・拘縮などのときに使います。

鍼の治療技術と効果

鍼というと、病院の注射針を想像される方が多いかも知れません。鍼の太さはいくつか種類がありますが、一般に用いられるのは、0.12から0.2ミリ程度のごく細いものです。

刺入する部分の長さは4センチ程度ですが、実際に刺入する長さは場所によって異なりますが 、1から2センチ程度です。鍼は痛いものだと思われる方もいらっしゃると思います。ときにわずかな刺痛を伴うこともありますが、ほとんどの場合は無痛です。

治療効果を挙げるために、 刺入した後に響きを与える操作をします。この響きを言葉で表現するのはなかなか難しいのですが、体に染み入る心地よい感覚です。

また、体に刺すのではなく、皮膚の上から刺激を与える鍼もあります。これにもいろいろな種類がありますが、皮膚の上を転がしたり、皮膚をつつくようなイメージを持っていただければいいかと思います。長時間は行いませんが、実際にはかなりの刺激を与え
ることができるので、たとえば小児の夜泣や疳虫症などに対して効果があると言われています。

このような鍼を小児鍼といいます。小児鍼は、その名のとおり、主に小児に対して使用するものですが、鍼の経験がない人や、刺す鍼では刺激が強すぎるというような人にも使用します。針は怖いと思っておられる方は、まずはこの小児鍼から試してみてはいかがでしょうか。

いずれの場合も、鍼を受けることで極所の神経の沈静・興奮、内臓機能の調節、自律神経機能の調節、免疫機能の活性などの作用があります。
このような作用をうまく発揮させることによって、神経痛や神経麻痺、自律神経失調症、便秘、過敏性腸症候群、肩コリや冷えなどの改善を図ります。

あん摩・マッサージ・指圧と鍼との違い

マッサージと指圧、鍼を同じように思っている方は多いようです。

理由は、マッサージと鍼がセットになっている場合が多いため混同しやすいのでしょう。
鍼とマッサージには大きな違いがあります。マッサージは癖になりますが、鍼は完治すれば癖になるようなことはありません。まず知っておきたいことは、マッサージでは基本的に筋肉の凝りを取り去ることができません。それに対し、きちんとした鍼灸治療を受ければ筋肉の凝りを取り去ることができます。

マッサージは気分が気持ちよくなる程度で、筋肉が痛くなるようなマッサージはありません。指圧は鍼灸と似た医療行為ですので施術では痛みを我慢したりもします。
また、鍼治療は直接筋肉に鍼を刺すので、ある程度の痛みがありますがここがマッサージとの大きな違いと言えるでしょう。

ここで病院の話をしますと、現在の医学ではCTスキャンなどの画像診断で神経屋血管、骨や椎間板などの異常は判明しますが、筋肉の凝りは分かりません。従って、筋肉の凝りが痛みになって現れた場合は鍼灸以外の方法では痛みはとれないでしょう。

勿論マッサージでは痛みを取り去ることはできません。
覚えておかれると便利なのは、マッサージは適度に筋肉を揉みほぐし身体と気分を良くし、鍼はツボを刺激し血行を促進することで根本的に筋肉の凝りや痛みを取り去るということです。

さらに、指圧と鍼は全くの別物で、指圧は筋肉に対して行うもので一本のゴムの両端を固定し、そのゴムを上から、斜め上から、横から、斜め下から押すことでゴムが伸ばされます。

そして、鍼は体内・ヒフに刺激(キズ)をつけることにより、炎症を起させることが目的です。
炎症とは発赤・疼痛・発熱・腫脹・機能障害のことで、それを人為的に負傷部位に起させることで血行を促進させ細胞の再生能力を活性化させるものです。

ですので、マッサージと鍼を行うことで心身をリラックスさせながら筋肉の疲れや痛みを治す手法が使われるのです。

まとめ

比較的重い症状には、やはり鍼灸治療でないと対応が難しい場合が多いです。
軽い症状やリラクゼーションには、むしろマッサージ治療の方が向いている場合があります。
どうしても鍼治療が怖いという方にもマッサージ治療なら大丈夫という方もおいででしょう。

また、必ずしもマッサージ治療が軽い症状にしか適応しないという訳ではありません。
代表的な症状が「浮腫」です。

鍼灸治療でも対応できますが、マッサージ治療の方が効果的な場合が多いです。
一方、鍼治療にもリラクゼーション効果は十分にあります。辛い症状を改善しようという目的は両者共通ですので、希望、症状に合わせてどちらかを選択すれば良いのです。

さらには、鍼灸治療とマッサージ治療を組み合わせて行うことで、より高い治療効果を引き出すことができる場合も多いです。


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